« 新年のご挨拶 | トップページ | 東京公演 »

2013年1月30日 (水)

住友生命チャリティコンサート

昨日は、今年初公演となる、愛媛県の松山市ひめぎん

ホールにて行われた住友生命全国縦断チャリティー

コンサートにてソロリサイタルを行って参りました。

 

このチャリティーコンサートは今年度で27年目、今回の

松山公演で959回目を迎え、これまで寄せられた寄付金は

総額2億8千万円にのぼるそうです。

地域に根ざしたチャリティー活動が続けられる中で、

今回の松山での寄付金は、愛媛県共同募金会と

東日本大震災で被災された学校へピアノを寄贈する

プロジェクトとなっているとのことで、意義深い歴史ある

チャリティーコンサートに参加させて頂き貴重な

経験をさせて頂きました。

 

3000席のひめぎんメインホール。

これだけの規模の大きいホールでのピアノソロリサイタルは

滅多にないとのお話を伺い、当初巨大な空間を目にした時は

初めての経験で不安を抱きましたが、会場の隅々まで

音を響かせ空間を捉えるためにはどうしたらよいのかを

模索し空間の中で音と響きと向き合っていく中で弾きこみを

続けたリハーサルでは、実に多くの発見があり、非常に

有意義な経験となりました。

 

空間を捉え、物理的に音を響かせる奏法もさることながら、

伝えたい想いの強さ等、精神的なものも大きく

関わってくるように思いました。

 

また、名だたる巨匠達が圧倒的に空間を支配し、

どんな弱音でさえも、大きな会場の隅々までその心に沁みる

美しい響きで溢れさせることができるのは、その人間性の

懐の深さとも関係しているのではないだろうかという想いも

よぎりました。気付かされることは本当にたくさんありました。

 

同時に、楽々と音が空間に放たれた瞬間や、空間という懐の中で

多様に変化していく音の響きを感じた瞬間は、大ホールでの

醍醐味が感じられ、現代のフルコンサートグランドピアノとは、

こういった大きなホールでこそ生かされ、その魅力を存分に

発揮するものなのだと、改めてピアノという楽器の奥深さに

魅了された次第です。

 

コンサートでは、後半のリストの曲目で数回にわたり

ブラボーの声が聞こえ、アンコールでは、立ち上がって

拍手をしてくださった方々もいらっしゃり、喜びが溢れました。

これを励みに、また、今回の貴重な経験に感謝し活かすべく、

一層の精進をして参りたいと思います。

 

次回公演は2月。

いよいよオーケストラとのチャイコフスキーピアノ

協奏曲第1番の共演です。

2月8日和光市(埼玉)、9日多治見市(岐阜)、10日城陽市(京都)

11日たかいし市(大阪)と4日間のツアーとなります。

公演詳細:http://www.vigor-k2.com/schedule.html#250208

お近くの方は是非おでかけください。

新たな経験と発見を楽しみに、励んで参ります。

 

Dsc_0784

滞在先のホテルの部屋の窓からの風景です。

左には松山城が見えました。

松山は正岡子規や夏目漱石にゆかりのある街らしく

文化的土壌の豊かさを感じました。道後温泉に

松山城、街には路面電車が走り、松山市駅から

伸びる巨大な商店街は大変な賑わいで活気がありました。

古き良き街並みに現代に生きる人々のエネルギーが

溢れる素敵な街松山にもすっかり魅了された

旅となりました。

|

« 新年のご挨拶 | トップページ | 東京公演 »

コメント

松山でのコンサートを記事にしてくださり、ありがとうございます。またいつか、ルツ子さんの演奏を聴ける日を愉しみに、気長に待ちます。

過去のフィレンツ便り、いま少しずつ読ませていただいてます。
読書家でもあるのですね。そこで、ぶしつけではありますけれど、十年にいちどの名作と評判の作品を(もうお読みかもしれませんが)ご紹介させて下さい。

松家仁之(まついえ・まさし)『火山のふもとで』(新潮社)

若い建築家の、ひと夏の青春の日々を、精緻かつ繊細な文章で描いています。
なにかの折にお手にされる機会があればと思い、失礼ながら紹介させて頂きました。

投稿: 田舎のハインリヒ | 2013年2月 2日 (土) 10:23

この記事へのコメントは終了しました。

« 新年のご挨拶 | トップページ | 東京公演 »